結婚相談所で結婚した人のブログ

20代半ばで縁のない環境に見切りをつけて結婚相談所に入会→のち1年後に成婚退会したら今度は母が結婚相談所に入会。結婚までのアレコレを綴ります。

婚活に王道はないと思う。本質はコミュニケーションだから

婚活が終わったので哲学エントリばっかり書いています。

婚活中に、いろいろな文献やブログで、どうしても引っかかっていたことが一つあります。

これです。書いたのは私じゃないけど、まさにこれです。名付けて「愛されろ指導」。どの本見ても結構似たように愛されろ~愛されろ~と書いてます。愛されることこそ女性のしあわせ。女性を愛し尽くすことこそ男性のしあわせ。デヴィ夫人のご本『選ばれる女におなりなさい』などはまさにダイレクトなタイトルですね。時代錯誤や~ん!と思いましたが。

愛されることが本当に女性としての価値なんでしょうか。もしそうなら、女性の価値は男性に愛されることだけで決定されてしまうんですか?男性から考えてそうだとしても、それは完全に外部からの主観的評価ですよね?自分自身の評価はどこに行っちゃったの?愛されることって、自分自身の価値さえも決めてしまうほど重要ですか?。

確かに、愛されること(というより、本人の「愛されているという実感」だと思う)は、外部からの評価に依存する人にとってはめちゃくちゃ死活問題なのかもしれないです。

それにしてもそんなに大げさにする必要があるのか。ともだちや親やネコ*から愛されろ愛されろと、そこまでことさらに強調されていたことなんかないのに、どうして、男女になっただけでそんなに「愛される」ことを強調しないといけないんでしょうか。しかもなぜか受け身。愛するは?愛するはどこに行ったの?愛されると愛するを同じように重視しなくてなぜ良いんですか??その比重の根拠は一体なに???
*ネコは家族。対ネコは愛するのほうが強調されている気がする

異性として意識したが最後、相手と自分の性的魅力と社会的地位だけを価値の尺度にするする必要はない。また友達関係で性的魅力を封印する必要もない。男女を対戦相手とみなして虜にした方が勝ちみたいな考え方では友達になれない。友達になれない相手と家族になるのは大変だ。

CLASSYが怖い - はてこはときどき外に出る

私が恋愛工学に疑問をもっているのも、つまるところこれと同じことで、恋愛だけを人間関係のカテゴリから切り離して分類するというのがよくわからない、といえます。

そしてなぜわざわざ切り離して分類しているかというと、これに尽きると思います。

CLASSYが怖い - はてこはときどき外に出る

消費意欲をそそるため、という気もします。婚活中はこの手の「攻略法」に影響されたけど、実際に結婚・充実した結婚生活に必要なのは「相手と誠実に向き合い、人間関係を築く」だけ。でもそれじゃ物が売れない、多分

2019/04/24 10:18


婚活ももちろんですが、結納や結婚式も、結婚に至るまでの色々なものが、ちょっと過剰なマーケティングで出来すぎていないか?と最近思っています。多分、本質はもっとシンプルです。

婚活中、多くの人はそう言ってくれませんでしたが、婚活の本を何冊読もうと、筆者はあなたの幸せなんか知りません。あなたの幸せな生活について指南する本は本来どこにもありません。あなたの幸せを知っているのはあなたしかいないからです。
無理をして相手を探せば、その先待っているのは無理をする結婚生活です。

結婚相談所が少子化対策に貢献している説が本当だった件

長いです。

 

母が再婚組として婚活することになり、自分の所属していた相談所連盟から、いくつか結婚相談所を比較検討するためにカウンセラーさんの自己紹介やお仕事についての話をしているページを見ました。そしたら、判で押したように、自分たちのやっている仕事は「少子化対策」だという話が出てくるんです。え、でも、結婚したからといって、みんな子供をつくるとも限らないし、なんか違うんじゃない?待機児童問題の解決・緩和とか子供の育てやすさにかかわる仕事ならともかく…

と思ったら、どうも、日本の少子化のもともとの原因というのは、生涯未婚率が上がっていることにあるそうで。でそれはさらになぜかというと、母親側(奥さん)が育児・家事に専念するのが理想の人が過半数を占め、女性側が配偶者に望む年収に到達している男性が割合として少ない(年収400万円以上を望む女性は全体の3/4ほどなのに、男性で年収400万円をクリアしているのが全体の1/4しかいない)ことにあるのではないか、という。これはマッチングに限った話で、そもそも恋人関係にある人が少ないし、恋愛経験も豊富でない、というバックグラウンドもある様子。
山田昌弘『日本の未婚者の実情と、「婚活」による少子化対策の可能性』,講談社,2010,クォーター生活福祉研究19(2),16-31(ブログなので数値は分かりやすく大まかに分数化した)

とすると、結婚相談所は効率よくこの女性のニーズに合わせた男性を引き合わせられるうえ、恋愛経験が豊富でなくとも結婚まで持っていける……十分に少子化対策になるはずです。
え、すごいじゃん、結婚相談所(今更)。

 

ただ、あくまでも結婚相談所ができるのは「ニーズに合った効率的な出会いの場の提供」なので、先に述べた、女性が配偶者に望む年収をクリアしている男性の数が少なく、ミスマッチが発生していることまではどうにもなりません。これをどう解決できるかな、というのをちょっと考えてみました。

子育てというデカい家事のかたまりを考えたときに、やはり一人専任がいたほうが楽というのはわかりますし、妊娠時につわりでゲロゲロしたり貧血でふらふらしながら仕事をするというのも無茶があるし、そうなると「産めない方に稼ぎをがんばってもらい、産めるほうが子育て含めの家事全般を専任する」というのは筋が通った話です。
同性同士のカップルでも自然と家事割合が多いのは収入の少ない方になるそうですから、出産が可能か可能でないかということもそうですが、どちらかというと本人たちの収入の差によって家庭内の仕事の配分が決まると仮定しましょう。そのため、女性が家事・育児を専任することが多く、収入源を男性に頼ることになるため、男性への年収ハードルが高い、と。
そうなるとこのミスマッチを解決できるのは2つ、
①男性の平均所得を上げる
カップル毎に家事と仕事の負担割合がそれぞれ違うことが当然であり、それに合わせて仕事を調整できるのがあたりまえの社会を作る(家事育児と会社での仕事の割合を夫婦お互い同率とするなど、バランスをとる)
です。

①の男性の平均所得を上げる、ですが、これはほとんど実現性がありません。男女の雇用が均等になればなるほど、有能な女性が能力に見合った仕事に従事することになります。それは資本主義社会では競争相手が増えることになります。
社会進出してきた女性のうち、これまでいた男性より有能な女性の数と同じ数の男性は、女性が進出してこなかった未来の予測よりも年収が下がります。この先仕事上での男女差がなくなっていけば、性別の年収平均は女性が上がり男性が下がって現在の全体の中央値に収束すると見るのが予測としては正しいわけで(そこまで厳格な女性の待遇改善が実現するのかどうかは置いておいて、理論上はそうなるはずです)
とにかく、男女の雇用や評価を均等にしていくつもりなら、比較で見たときに男性の年収が今後上がることはないはずです。あとは全体のパイをでかくする(景気を良くする)ことでも実現できますが、そう急に景気も良くならないでしょう。

①よりかは現実的で男尊女卑でもない方法が②です。具体的に言えば男性正社員が「●月からは週3勤務で調整したいのですが」とか、「●月から保育園送迎担当なので残業NGです」と言っても「オッケー!」で終わる社会をつくるということです。男女問わずにその家庭それぞれの割合で家事・育児を負担するのが当然で、男女問わずにやりたいだけ仕事ができる、という状態です。……書いてて思ったけど①と実現度的には同じくらい無理ゲーっぽいですね。でももし実現したなら女性の男性年収ハードルは下がるはずです。完全に男女を平等にしたところで子供が産めるのは女性のみですが、出産手当や産休育休などで働いている時と同じくらいの給付金が出るようになれば、家計上はその間男性に収入を頼らなくても良くなるわけで、そうなれば女性側も、まあ結婚相手はそこまで高収入でなくても大丈夫かな、という見通しになるはずです。

こうしてひとつひとつ考えていくと、社会全体で男性がどれくらい家事・育児に参画(※お手伝いではない)できるようになるのか、そして、女性がどれだけ性別的な偏見や、出産に伴うダウンタイムによるマイナスな評価を受けずにいられるか、などが少子化対策につながっていくように見えます。

 

最後に私が職場の上司に「結婚を予定しているので、この先産休などを取れるよう、増員してください」と申した際の言葉を紹介しておわりにします。

「そうか、じゃあ求人を出しておいて。

今後同じことが起きるから若い女性は避けて採用しよう!」

家事できない高収入女子は地雷女なのではなくニーズに合う男性が少数だという話

ちょっと前にホッテントリに入ってたやつです。

ものすごくジェンダーバイアスのある言い方だけれど、「バリバリ仕事して稼ぐ」というのは独身男性単体でも問題なくできる人のほうが多いので、男性で結婚相手に対してバリバリ稼ぐことを求める人は結構少ないんじゃないかと思います。人手の余っている部署に対して増員がかかることがあまりないのと同じように*。
「本人では不可能、もしくはやりたくない、もしくは下手」なことに対し需要が発生して、「結婚相手にこういうことをやってほしいな~」というニーズになります。
*:あったらそれは人事がアンポンタン

そう考えると、大多数の働く男性であれば「料理できない」とか「アイロンかけたくない」、「洗濯が面倒」「掃除の仕方がわからない」という人は多く、これらの男性が仕事上は有能でも家事のできない女性と結婚すると、それらの問題がそのままになってしまい、貯蓄も生活上のメリットも増えない状態が想像されます。
何にいくら使おうと個人の自由ですが、"稼いでいても貯蓄できない"ということは毎月常にほぼ全額をなにかしらに消費しているということで、それはそれでどうなのかと……。

『家事が出来ないけど高収入女子>>家事は完璧だけど低収入女子』

実録アラサー婚活事件簿〜なぜハイスペ女子は地雷女扱いされるのか〜 - 素敵女子ライフ

のこの不等号は、男性からのニーズでいうなら量的には逆の不等号ということになると思います。
もし「そうであるべき度」ならこの部分は>かもしれないし<かもしれないし人それぞれです。なりたい理想像なんて十人十色ですから、どうあってもいいし、どうなりたくてもいいし、それに対して不等号はつけられないでしょう。

最終的にこのエントリ、「家事できない高収入女子は地雷ではない。結婚して幸せになれる」というプラスなオチなのか「家事できない高収入女子は地雷。妥協しないと結婚できない」というマイナスなオチなのかよくわからないので言及記事の締めも難しいんですが、ひとついうなら家事ができないことは婚活上マイナスのポイントになりやすいと思います。婚活は自分が何を提供できるかで結婚相手を選ぶ活動だからです。

 

あと結婚相手に理想より何かしら劣る人を選ぶことは、妥協というより許容というほうが実態に即していると思います。絶対ない!と思っていた相手の条件や、こういう人がいいな~という理想に対して劣っている部分を許容できたということだと思います。非難されるような行いではないし、「妥協して結婚したんだぁ~」と蔑むようなことでもないはずです。心の底から納得してればの話ですけどね。

婚活実録編47:退会そして…入会!?

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ついに成婚退会の申請書に記名押印して提出してきました。終わった!!。これで婚活が終わりました。おつかれさまでした(一礼)
しかしまあ改めて言いますが成婚料がたっっけええええええ。成婚料がかかるということは幸せなことなのでぜいたくを申していますがにしてもたっけえええ……

 

そして、母ですが、なんと「シニア婚活する」と言い出しまして。
離婚して早5年以上、この先フルタイムの仕事を続けるのも不安、ひとり暮らすのもなんとなくさびしい気がする、一度しかない人生だからもっと旅行とかも行っちゃいたい、と。
最初は私の結婚が決まって浮かれてるのかな、と思っていたのですが、よく聞いたらどうも本気らしいので、同じ連盟の結婚相談所でシニア・再婚に強そうなところをおすすめしておきました。とりあえず話を聞いてみて、この人とならいっしょに婚活頑張っていけそう!というカウンセラーさんだったら入会しなよ、と言っておきました。
娘が言うと身内自慢っぽくなっちゃいますが、見た目は今もきれいですし、料理がいまいちとかアラはあるものの、やりくり上手で根は明るい性格です。誰かいい人がすぐ見つかるんじゃないかと思っています。早くに父と結婚してこれまで一人暮らしをしたことがない人なので、私としてもだれかと一緒に暮らしたほうがいいような気がしています。

というわけで「母、シニア婚活する」のカテゴリが加わります
ネタに尽きないブログですねー!!。

婚活実録編46:やることは色々あるものの

両親挨拶を無事母のシミュレーションの展開なく終え*、相手のご両親にもお会いしてきました。相手の親御さんは…やはりお互いの年齢が離れているのでその点を気にしていましたが、本人たちがよければ…と了承をもらえました。やったぜ!。
次は挙式云々の日程決めと式場探しと指輪決めと両家顔合わせ食事会とドレス試着と食事試食と引き出物と……ムフフ…(※美味しいものを想像している)という感じです。いよいよ結婚準備らしくなってきました。
*:「思ってたよりずっといい人だったので、文句言うのやめた」そうです。良かった。

最近はもう一度最新号のゼクシィを買い再度重みに驚くなどしており、Todoリストを見るにやることは山のようにあるのですが、まっさきに思ったのは「お礼しなきゃ!!!!!!」でした。
成婚費用の発生する結婚相談所(のカウンセラーさん)は金銭的にお礼ができるのでともかくとしても、これまでブログに登場した人だと占い師さん営業くん精神保健福祉士さん初期に洋服を選んでくれた友達、お参りしてお守りも買ったご高名な某縁結びの神様(?)など、わらをもすがる気持ちでいろいろな人に相談を持ちかけていましたので、ほうぼうに「クソおせわになりました!!!!!!」とお礼しに行かないと…、と思っています。
人生でサイコーに幸せだ!と思ったことがこれまで1つもなかったわけじゃないけども、ろくに受験もしてこなかったせいか、努力が実ったときにどのようにしたらいいのかわからず、混乱しながら各種NPOに寄付してみたりしています。???(混乱中)。

婚活実録編45:結婚相談所の総額費用。このご縁、おいくら万円?

さて、着々と結婚相談所の退会にむけて準備が進んでいます。


退会にあたっては、今回運良く相談所からのご縁で退会(成婚退会)しますので、成婚料がかかります。
大体これくらいだったな、という金額は覚えていたのですが、はっきり料金がいくらだったか確認するため、入会のときのメールを見返しました。
ついでなので、入会のときから、成婚退会までにかかる総額を計算してみることに。以下、明細です。

 

【初期費用】
入会金・システム登録料:5万円
お見合い料:3万円(1回のみ定額無制限)

【成婚退会費用】
成婚料:15万円
【月会費】
1.5万円(仮交際価格)×5ヶ月→7.4万円
2000円(本交際価格)×7ヶ月→1.4万円
(それぞれ一部は「キュッパ」価格ですが面倒なので切り上げて計算しています)

 

合計31.8万円
税込金額 34万3,440円

 

 はい、全部で30万強で結婚相手につなげてもらったということですね。
しかしこう見ると成婚料が婚活料金の約半分かあ……。

会費も成果報酬も取っていくのはボッタクリでないの?と一瞬思いますが、カウンセラーの心労を考えると妥当かなと思うところです。ひとの一生を背負って仕事するなんてわたしには無理です。その自覚なしに仕事しちゃいそうな時点でもっと無理です。

でも、IBJフランチャイズ形式を取っているのはなんとなくわかります。原価がないし仕入れがない、つまり人を雇わない限りは損しようがない、支店が増えても顧客の奪い合いにならない…。順調に活動して成婚してくれる会員さんにさえ恵まれれば、こんないい商売はないでしょう。そういう人ばっかじゃないだろうから大変そうなんですけどね!!。

 

結婚相談所の料金プランは本当にピンきりですので、これから入会を検討している方はとにかく十分に比較検討することが大事だと思います。
あまりにも安すぎたり高すぎたりするところを避けるのは基本ですが、お見合い料(お見合いが成立したときにかかる料金)も、都度1回2000円で~す!という回数制をとるプランと、わたしのように1度定額で払えばそれ以降発生しませ~ん!というプランなど様々です。パッと相見積もりを取ろうとするとなかなかややこしいのです。

成婚までのお見合い回数の目安は年齢別にIBJが発表していますので、そちらを参考に考えてみるといいでしょう。


「約1年後結婚できる権利を30万強で買う」と考えるとちょっと安く感じます。

まあでも、パートナーと結婚相談所以外で出会って結婚まで持っていって!と言われたらまず不可能ですので、プライスレスですよ。

実は婚活は相手が何を提供してくれるかで結婚相手を選ぶ活動ではないんじゃないか

前回のお知らせ、いろいろなかたからコメントをいただいて本当に嬉しいです。(花嫁姿、ちらっとね、ちらっとならお見せしますよ!。)

なぜ婚活が終わったらブログをやめようと思っていたかというと、たった一つの自分の成功例をさも一般論のようにして講師みたいになっている方のブログや文献を活動中に読むととてもしんどいものがあったところが大きいです。
こちらが活動中で、そういったブログや文献の書き手が既婚者である以上、考え方はいろいろよね~とスルーするのも難しかったです。
うちの結婚相談所は原則異性が担当に付くと聞きましたが、それも「あなたこれはこうするもんよ」と過度な一般化と行き過ぎたアドバイスを防止するためだと聞きました。たいへん理にかなっています。
ただ、"これは偶然運良くうまくいった一例であり、一般化できないものだ"という意識が自分にはっきりとある以上、前述の講師モドキになる危険性は少ないし、様々な意見がネット上に転がっているほうが、これから婚活に挑む人にとってそれぞれうまく助けになるのではないか…と思ったので、引き続き書くネタが降りてくる限りは婚活についていろいろ書いていこうかと思います。

あと、検索で初めてたどり着いた方向けのナビゲーション的ページとして、悩みや婚活の展開別に記事をまとめたページがひとつあってもいいかな、と思っています。ちょっとテコ入れしようかな。

さて、振り返って結婚相談所での活動について考えると、活動の意味についての解釈は結構大事だなと思ったので書いておきます。

婚活は相手が何を提供してくれるかで結婚相手を選ぶ活動だと思われがちですが、本質としてはそうではなく、自分が何を提供できるかで結婚相手を選ぶ活動だったんじゃないかと思います。
それは女性なら若さ、美しさ、かわいらしさ、うまいメシ、身体、男性ならお金、包容力、マンパワー、知識、対外的交渉力など、男女を問わないところなら安らぎ、受容、子孫、ファッションセンス、コネクション(人脈)、地位、等々かもしれません。
(あえてオブラートに包まずダイレクトに書いてますし、ジェンダーバイアスが入ってますが、例ですので悪しからず、、)
多くの人が結婚相談所の入会のとき「どんな方が理想ですか?」と聞かれます。だから自分が相手にどんなものが欲しいかで選ぶものなんだと解釈してしまうわけですが、あれは「自分が提供できるものとそれを必要とする人の層がある程度一致しているか否か」の確認であって、結婚相談所は「自分が希望するものを提供してくれる相手を探してくれるサービス」ではなく、「自分が人生のパートナーとして提供できるものを探している人、を紹介してくれるサービス」なのです。

よく婚活で『妥協しろ』というアドバイスがあります。これはそのままの意味で取ってももちろんありですが、『あなたの釣り場は悪いぞ』という意味でとったほうがより近いと思います。あなたがもし魚の釣れない場所で釣りをしていたら「そこ魚いないっすよ、あのあたりならよく釣れますけど」と常連さんやプロの人などが教えてくれるでしょう(といっても、私釣りやったことないので推測です。そういうの教えてくれるおせっかいおじさん、たぶんいるよね)。
それと同じで、他人から見てあなたが希望している相手が結婚相手に必要としている能力などを、残念ながらあなたは持っているように見えませんが…というお知らせなのです。これを無視すると婚活ガチャ爆死おじさんorおばさんが爆誕します。年収1000万以上の男性にはそれ相応の何かを提供できる女性を求めていますし、美人で若い女性はそれ相応の何かを提供できる男性を求めています。

別に婚活に限った話ではなく、自分に何が得られるかよりも人に何ができるかを考えている方が、人生豊かだと思いますし、自分のことばかり考えている人より、いろいろ人のことを考えたり面倒を見たりする人のほうが魅力的に見えます。
あなたとあなたの交際相手(結婚相手候補)をひとつの団体として考えたときに、あなたといることで交際相手は広がりを得られそうですか?ああ、一緒にいてよかったなあと思ってもらえる瞬間がありそうですか?そうでないとしたら、いったい何が原因でしょうか?等々、考えてみてもいいかもしれません。

完全に蛇足ですが、親子でない関係性のなかで利他の考えをもつのはほとんど人間のみです。利他の考え方は、人間が集団で生きていくうえでの知恵のひとつです。他から何かを奪ったり競争したりして個体を生き残らせるのは犬猫でもできます。利他はそれ以上に高度で、それ以上になにかを生み出すから、世界中のさまざまな宗教でだいたい尊い精神として扱われているし、難しいからこそ、その精神が大切だと言っているんだと思っています。
要するに人のことばかり考えるのはとっても難しいということです。だから上記の部分を読んで「んなこと考えられるか」と思ってもそれが普通です。でも、結婚とはある意味自分自身のコミュニティを広げることです。家族が増え、親戚が増え、友達が増え、子供もできるかもしれません。広がっていくコミュニティのなかで、利他の考え方なくして生活していくのは不可能に近いと思います。

また、結婚することによって、あなたに何がもたらされるかというのは、正直はっきりわかりませんし、変えることは難しいですが、自分が何を提供できるかは、はっきりしていて自分の意志で変えることができます。

…と、書いたところで、爆死おじさんorおばさんが爆死しなくなるかと言われるとそれはないかなと思いますが。一応、書いておきました。