結婚相談所で結婚した人のブログ

20代半ばで縁のない環境に見切りをつけて結婚相談所に入会→のち1年後に成婚退会したら今度は母が結婚相談所に入会。結婚までのアレコレを綴ります。

メンタルに傷を負った時の手当について

このブログでは私の仕事内容について意図的に一切触れていませんでしたが、わけあって精神科の医師や精神保健福祉士とかかわることの多い仕事です。といっても実際に患者さんと接することはない、ちょっと複雑な立ち位置です。

この仕事に就いてから思ったのは、世の中、精神的な疾患を気合でなんとかしようと思いすぎなことです。
たとえばあなたが骨折したかも…と思ったとき、即座に救急車で病院に行って正しい処置をするはずです。これがなぜか精神のダメージだと「気合」「なんとかなる」「ほっとく」みたいな考え方があまりにも多いと思いませんか。心の傷だと血は出ないし、まあ歩けるし、痛くもないですが、涙は出るし物理的にどこかが痛いときと同じかそれ以上につらいはずです。じゃあなんで病院に行くほどではない場合にどう対応すればいいか(家庭の手当)について、これほど資料が少ないのか。
というわけで、婚活ブログにしてはちょっと趣旨が違いますが、高ストレスな状態に置かれてしまった際の心の傷の処置について書きたいと思います。

★一応書いておきますが、私は専門家ではありません。以下はいわゆる「風邪をひいたときはポカリがいいよ」というレベルの話です。

 

①程度の確認
もし(1)希死観念(しにたい… or 生きるのやめたい…)がある場合や、(2)いつもの気分の落ち込みとは明らかに違う場合、(3)眠れない、もしくは食事や入浴の楽しさがない状態が2週間以上続いている場合 は、ためらわず精神科を受診します。いつもの風邪とは違ったら内科にかかるのと同じです。精神科についてはイメージ的に誤解されることが多く、「向精神薬の依存症になるのでは」と思う人や、受診に際して周囲の人がそのようなことを言うケースもありますが、ひとつはっきりしているのは「薬は良くない」という言葉が病気を治してくれることはありません。死んでからでは遅いのです。

②考える時間を減らす
ショックな出来事ではあったけれども、上記にはあてはまらない、ただただつらい(;_;)という場合は、いわゆる擦り傷、風邪と同様、家庭の手当てでしのぎます。あらゆるうつ・うつ状態の原因は反復思考にあるそうです。日々の生活の中で「ショックだったこと」をいかに思い出さないで済むかが回復のカギになります。
(1)いうてもすぐは無理
「考えないように!」と思うとよりしんどくなるので諦めます。ショックな出来事から1週間程度は考えないで過ごすことは不可能です。無駄なあがきは止します。泣きたい時は泣くに任せます。Lemonが聞きたい時はひたすらLemonだけ聞きます(個人的な対応)。
(2)テトリス・パズルゲームなどをやる
ストーリーや対戦要素のあるゲームは負担になるので、テトリスや2048など単純なゲームをやります。なるべく無理なく、ショックだったことを考えないようにするためです。テトリスは特にPTSDの発症を予防する効果がある(かもしれない)とされているのでおすすめです。私はテトリスが下手すぎるのでもっぱら2048です。編み物や縫い物もいいと思います。
(3)考える時間を区切る
「あ、いまショックだったことについて考えているな」と気づいたら、「いま考える時間にするかどうか」を判断して、考える時間にする場合はいつまで(昼休み終わるまで、電車降りるまでなど)にするか決めて、その時間が過ぎたら"考える時間にしない"ようにします。「あ、いまショックだったことについて考えはじめたけど、いまそれについて考えるのはちょっと置いておいて、あとで考える時間のときにしよう」と。まあ3分後とかにまた考え出してしまうのですが、その場合もひたすら「あ、いまショックだったことについて考えはじめたけど(略」で流していきます。ここでも「考えないようにするーー!!!」ではなく、「今はやめとこう」みたいな感覚です。徐々に考える時間は減らしていきます。でも何度もいいますが最初は無理なので、1日に10回以上あってもいいです。まず10回以下にするチャレンジから。

③人に話す・書く・描く
起きた出来事を人に話すのもよいです。ただし話す場合は注意が必要で、話した相手にショックなことを言われると追加で傷ついたり、それによって話した相手との関係が修復不能の状態まで悪くなってしまうことがあります。プロのカウンセリングを利用するか、そこまでじゃないという場合は占いに行くというのも選択の一手です。占いはある種のカウンセリングなので。ただ、占いもピンきりですから、運が良くなるというふれこみの高い壺やブレスレットなどを買わされないように。。。

あとは日記をつける、そのことについてメモやノートに思うことをただただ書いていく、その出来事を象徴する絵を描くなどもいいです。

④ネコを吸う
犬派の方ブラウザ閉じないでください。ネコでなくてもいいです。というかネコを吸うに匹敵するストレス緩和方法ならなんでもいいです。アルコールなど身体に負担のかかるのはやめておきましょう。ストロングゼロよりネコ吸いのほうがはるかに健康的です。普段から疲れたときに行う癒し〜♪になる行動を積極的にとります。映画でも音楽でもケーキバイキングでもスーパー銭湯でも散歩でも水泳でもいいです。でも猫はいいぞ。

⑤変えたいこと、変えたくないこと、変えられること、変えられないこと
④までくると大分気力が回復してきます。メンタルに傷を負った原因が短期的な出来事ではなく繰り返されることが予想される場合には、様子を見つつこの先どうするのかを考える必要があります。そのままでは今回はどうにか立ち直れても、次に似たようなことが起きたときに回復できるとは限りません。ストレッサーの要素を変えたいなら変えてみる。変えたくないなら受け入れる。変えられるならそれも検討してみる。変えられないなら受け入れる。

 

いろいろ書いてきましたが、いちばん大切なのはとにかく休むこと・寝ることです。ふて寝できるならふて寝。

 

参考文献: