結婚相談所で結婚した人のブログ

20代半ばで縁のない環境に見切りをつけて結婚相談所に入会→のち1年後に成婚退会したら今度は母が結婚相談所に入会。結婚までのアレコレを綴ります。

結婚相談所とマッチングアプリの未来を考える

いよいよ式場を決めてまいりました。
おいおい結婚式までのTodoやハウツーなども書いていきたいのですが、とりあえず結婚式が終了してからまとめたいと思っております。まだいろいろ婚活周りで書きたいネタもありますし。さしあたっては引っ越しと挙式のTodoダブルアタックにバタバタとしているところです。

ちなみに結婚式は自分のやりたい式がいくらかというのを知るのに膨大な会話が必要になるので、見学から最終見積もりまでひどいと5-6時間かかったりします。めちゃくちゃ疲れる。そしてプランナーさんもその頃にはボロボロなのでクロージングが雑になっていきます。つらい。

そして、プランナーさんの体力があるうちに大体聞かれるのが
『お二人は何で出会ったんですか?』
で、「お見合いです」と回答すると、けっこう意外な感じの反応。逆に「お見合いは珍しいんですか?」と聞いてみると、「マッチングアプリとかの方は、たま~にいらっしゃいますね」と。マッチングアプリからの結婚というルートも、あるにはある、ようです。

ただ、婚活と調べた場合にメジャーなのがマッチングアプリというのがどうも納得がいきません。「結婚につながるような出会いがほしいナ~」くらいならマッチングアプリでいいのかもしれませんが、そうではなく年齢的にも差し迫っていてすぐに結婚を検討しているならやっぱり結婚相談所がいいんじゃないかと。マッチングアプリは要するに恋活であって婚活ではないと思うんだよなと思ったりしているところです。

さらに、世間のお見合いに対する印象が、一昔前のお見合いにとどまっていることも気になります。ウエディングプランナーさんでさえ「着物の写真見て決めるやつですよね!?」と言うくらいです。六ツ切台紙の写真や釣書という旧時代の"お見合い"のまま。全国の仲人・カウンセラーのみなさん、がんばって啓発してください!!大半の方は結婚相談所の今どきの活動方法を知りませんよ!!!

 

わたしが利用者だった、ということもあるのかもしれませんが、この先の日本ではマッチングアプリや結婚相談所などの婚活(お見合い)市場はより進化すると思っていて、というのも

このように、
・結婚もしくは恋愛を前提とした人との出会いの効率化
・家族やパートナーになるとき、恋愛というステップが必須なのか?という考え方
が現在あって、この2つの交差点にあるのが結婚相談所だと思うからです。

わたしの勝手な想像では、この先結婚相談所は求人サイトに似た形態に近くなると思っていて、現在求人サイトが「新卒」「転職」「バイト」「職種」など専門によってサービスが分化しているのと同じように、「初婚」「再婚」「シニア」「恋活」など個人のニーズによって相談所が明確に分かれてくるのではないかと思っています。*
うまく分化していけば、これまで以上にマッチングがスムーズになり、ある程度人力でやっていたマッチングを自動化できることになると思います。

また、マッチングというと、条件と条件を突き合わせる、悪く言えば男性の年収と女性の年齢をトレードするような印象がありますが、結婚相談所においてそれだけの条件で決める人はまずいなくて、それ以上に「住環境への希望」「ルックス」「生活スタイル」「好き嫌い」「食事へのこだわり」「文化」「どうしても許容できないこととどうしても譲れないこと」など現在プロフィールには記載されていない、いろいろなマッチング項目があると思っています。これを現在は会ってデートして話したり、疑問を感じた点を仲人さん(カウンセラー)に相談したりすることですり合わせしているわけですが、この部分をなんとかして自動化できれば、マッチング成立から2-3回会って結婚まで持っていくのも難しくはないんじゃないかと思っています。
そうなれば仲人さんの仕事量も相対的に減りますので、全体の月会費や登録料も下げられて、利用の敷居が下がります。

ただ、こういった異性間の誠実なマッチングサービスで敷居(価格)を下げると一番問題になるのは男性側の体目当てと女性側のカネ目当て*2です。
こういうマインドの方が短期間で効率的にパートナーを探そうとするサービスに入り込むと、迷惑行為をまき散らしまくることでサービスとひいては業界全体の質の低下を招くわけで、本当に心底お帰りくださいという感じです。そこまでいかずとも、先の誠心のように、本気で結婚する気がない男性医師に「医師と結婚できる」と信じて大金を払った女性が粗末に扱われるといったケースも散見されます。*3
これを防止するには登録前に顧客自身がどのくらい本気なのかという確認が必要ですし、それはやはりサービスの運営にいる仲人さんの仕事でもあり、この部分はどうしても自動化できないはずです。お互いに人間である以上全くゼロにするのも難しいというところがあります。ここをどのようにクリアするかが、業界全体でより大きな問題となってくる可能性があります。

いろいろ書きましたが、全体的に見てこのままいけば今後結婚する人の人数は徐々に減っていくと思いますので、適齢期のまじめな男女が、最後のとりで…と一念発起せずとも、結婚相談所の扉を叩ける仕掛けづくりというのもゆくゆくは必要になってくるのかなと思います。
IBJとかはすでにちょっと手を付けてますが、テーマ性のあるごく気軽な婚活パーティー*4から結婚相談所へのシームレスな案内とか。
利用への敷居は下げつつも、利用者の人間性をチェックするシステムの構築が必要ということです。

 

*:医師と結婚できる!という触れ込みの誠心など、すでにある程度分化している気配はありますが、現時点ではきっちり分かれているという印象がないので)
*2:本能的なものではありますが、根本的には使い捨てを前提にした人間関係、人を消費の対象と捉えて、ひとりの人として尊重できていないことにある、はず
*3:
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1423297829
*4:街コンとは。婚活のプロが運営する街コン・趣味コン|PARTY☆PARTY|IBJ